2023年5月16日火曜日

院内でマスクをしたくない患者様へ

 院内マスク着用について


 一応政府が5/8よりマスク着用は個人の判断、ということになり、マスクを外すことを政府は許可しました。しかし、政府は同時に、医療機関、介護施設では引き続きマスク着用を、と呼びかけております。

 それにならって、というわけではありませんが、当院でも他の多くの医療機関と同様に院内でのマスク着用をお願いしております。

 と言うより、当院では別な医学的理由からマスク着用をお願いしております。


 はっきり言いますと、コロナ・ワクチンを打っていない方はマスクをする必要はありません。まったく安全です。しかし、ワクチンを打った方は、何らかの形で自分の免疫に異変が起こっております。血液検査をするとすぐにわかりますが、ワクチンを打たれた方は抗コロナ抗体が上昇しています。もっともこれを上げるためにワクチンを打ったわけです。しかし、この抗体は初期の「武漢型」のものです。今のコロナにはまったく有効ではありません。


 これはどのようなことか、と言いますと、どう控えめに言っても、体の中で無駄な抗体を作っている、ということです。その分免疫に負担がかかり、他の外敵が来た場合どうなのか、という問題があります。


 さらにですが、このような方でもコロナ風邪にかかることは珍しくありません。しかし、これにかかると、抗体価が5 - 10倍に跳ね上がります。今のコロナは武漢型ではありませんがなぜか武漢型の抗体を多く作っているわけです。


 その結果、体にすごい異変が起こるのか、というとそれは分かりません。抗体価が80万の方もおられますが、普通どおり仕事をして普通どおりの生活を送っています。

 しかし、余分な抗体を多く作っているということは確かでしょう。


 このような観点から言いますと、一概にマスクを外して普通の生活をして大丈夫だ、ということにはならないと思います。

 ワクチンを打たれた方におかれては、ここ2-3年は十分に注意され、体をいたわり、絶対に風邪などをひかないようにすべきです。コロナにかかると抗体価が跳ね上がることも覚悟してください。


 マスクは絶対ではありませんが、皆様をお守りするために院内ではマスク着用をお願いしております。もし、ワクチンを打たれていない方であれば安全ですが、他のワクチンを打たれた人に風邪をうつしたりしないように我々はマスクをしているわけです。


参考文献

 札医通信 令和5年4月号 オピニオン

 拙著

コロナ・ワクチン後遺症患者の診療から見えてくるもの

・・・ワクチン接種した人はコロナに罹ってはいけない。故にマスク着用や発熱外来は今後も必要であろう

 

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